ギターにふれた日

15歳までまったく音楽に興味がなかった。
カラオケに行っても俺より歌が上手いやつらが5〜6人いて面白くなかったし、生活の中に音楽が流れていること自体なかった。

あまり言えることではないが、道を踏み外していたというか、決してちゃんとしてる方ではなかった。

次第に何かが狂い、心が崩れ始め、急に引きこもりになり、2日起きては2日寝るを繰り返していた。


そして数ヶ月が過ぎ、相変わらず引きこもり生活を続けていたのだが、
朝11:00くらいだったかな。
日頃の開けた事もない押入れの上の小さな扉が妙に気になってきた。
この数ヶ月、一切の事も気にしない生活を送っていたせいなのか、だんだん体が熱くなって、胸の鼓動が聞こえる程の止まらない感情が湧き出てきた。
「あそこに何かあるぞ…」と直感で思った。

恐る恐る開けてみると、
埃まみれの信じられないくらいボロボロのギターが1つだけあった。

とりあえず引っ張りだして、何年分かの埃を払い、とりあえず眺めた。
眺めて、眺めて、眺めまくった結果、とりあえず持ってみることにした。
座った太ももの上に置き、ボロボロの弦を指で弾き、メロディもクソもない奇声に近い声で叫んだのを今でも覚えてる。

色んな大人が救いの手を差し伸べてくれたけど、
あのギターが俺の救世主だった。
本当に救われたよ。

よくよく考えるとギターがある事自体が不自然だった。

なぜなら、12歳で親が離婚し、オカンと俺ら兄弟3人は必要最低限の荷物だけを持ち、オトンの隙を見てほぼ夜逃げ状態で家を出た。
それから誰も家には戻ってない。

オトンは音楽をやってたけど、兄弟やオカンはギターに興味はなく、そんな緊迫する夜逃げの中でギターなんて持って出るはずがない。

今考えても何故ギターがあったのか不思議で仕方ない。

調べたらそのギターは1960年のビンテージ物で、かなりレアらしい。
今でも押入れの上の扉の中に置いてある。
ハードケースに入れてねw


IN YA MELLOW TONEとの出会い



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